VirtualBox に Windows 11 を構築しよう

VirtualBox に Windows 11 を構築しよう

メインで使用している Windows 10 パソコンの Windows Update に Windows 11 を使うことができるとの通知がありました。具体的な提供時期は変動する可能性があるとのことですが、アップデートのアナウンスがあればぜひ実施したいと思います。

Windows 11 にアップデートする前に Virtual Box にインストールして評価してみたいと思います。 こちらの手順を実施する際にはレジストリ値の変更が含まれるため十分注意を払い、自己責任のもと行ってください。

この PC で Windows 11 を実行できます
Windows 11 を実行できます

VirtualBox に 仮想マシンを作成

VirtualBox を起動します。インストールされていない方は過去の記事に手順を記載していますのでご参照ください。

VirtualBox に仮想マシンを作成します。作成方法は過去の記事をご参照ください。

作成する仮想マシンのパラメータは下記になります。

一般基本Windows10 (64bit)
システムメインメモリー4096 MB
システムプロセッサー2
ストレージタイプVDI
ストレージサイズ64.00 GB
ストレージ詳細可変サイズのストレージ
仮想マシンのパラメータ

仮想マシンに Windows 11 をインストールする

Windows 11 の最小システム要件は下記のようになっており、VirtualBox の仮想マシンではトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0 の要件を満たすことができません。

プロセッサ1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の
64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC)。
メモリ4 ギガバイト (GB)。
ストレージ64 GB 以上の記憶装置
システム ファームウェアUEFI、セキュア ブート対応。
TPMトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)
バージョン 2.0。
グラフィックス カードDirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応。
ディスプレイ対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの
高解像度 (720p) ディスプレイ。
インターネット接続と
Microsoft アカウント
Windows 11 Home エディションには
インターネット接続と Microsoft アカウントが必要です。
Windows 11 の最小システム要件

これを解決するためにレジストリの値を変更してTPM制限とセキュアブートをバイパスして強制的に Windows 11 をインストールします。レジストリ値の変更は十分注意を払い、自己責任の元行う必要があります。

Windows 11 のインストール 1
Windows 11 ISOイメージ選択

仮想ホストの【光学ドライブ】で ダウンロードした Windows 11 のインストールイメージを指定して【起動】をクリックします。仮想マシンが起動され Windos 11 のインストールウィザードが開始されます。

Windows 11 のインストール 2
言語などの指定

使用する言語などを指定して【次へ】をクリックします。日本語を使用するためデフォルトのまま設定します。


Windows 11 のインストール 3
インストールの開始

【今すぐインストール】をクリックするとインストールが開始されます。

Windows 11 のインストール 4
Windows のライセンス認証

評価用に使用するため【プロダクトキーがありません】をクリックします。


Windows 11 のインストール 5
OS の選択

使用する Windows 11 のエディションを選択します。ここでは Windows 11 Home を選択します。

Windows 11 のインストール 6
Windows 11 を実行できません

TPM バージョン 2.0 の要件を満たしていないため先に進むことができません。ここで「キーボードのShiftキーとF10キー」を押します。


Windows 11 のインストール 7
コマンドプロンプトの起動

「キーボードのShiftキーとF10キー」を押しすことでコマンドプロンプトが起動します。「 regedit 」 と入力してレジストリエディタを起動します。

Windows 11 のインストール 8
キーの作成

開いたレジストリエディタで、[HKEY_LOCAL_MACHINES / SYSTEM / Setup]に移動します左ペインの [Setup] フォルダを右クリックし、[新規]-[キー]を選択します。


Windows 11 のインストール 9
キー名の入力

キーに「LabConfig」と入力して、Enterキーを押します。

Windows 11 のインストール 10
DWORD値の作成

「LabConfig」 に移動し、空のスペースの任意の場所を右クリックして、[新規]-[DWORD値(32ビット)]を選択します。


Windows 11 のインストール 11
DWORD値の作成

「BypassTPMCheck」と入力して、Enterキーを押します。同様に、BypassSecureBootCheckという別の名前のパラメーターをもう一つ作成します。

Windows 11 のインストール 12
パラメータ値の変更

各パラメーターの値を変更する必要があります。各パラメータを右クリックし、「変更」を選択します。


Windows 11 のインストール 13
値のデータを変更

各パラメータの「値のデータ」を 「0」から「1」へ変更し、「OK」をクリックします。

Windows 11 のインストール 14
レジストリエディタを閉じる

値のデータの変更が完了したらレジストリエディタとコマンドプロントを閉じてインストールウィザードに戻ります。


Windows 11 のインストール 15
戻るボタンでOS選択に戻る

[次へ]ボタンはクリックできない状態で先に進めないままのため、[戻る]ボタンを使用して前のページに戻り、Windows11のインストールを続行します。

Windows 11 のインストール 15
ライセンス条項への同意

レジストリの値を変更してTPM制限とセキュアブートをバイパスすることで、先に進めました。表示されたライセンス条項に同意し【次へ】をクリックします。


Windows 11 のインストール 16
インストールの種類の選択

インストールの種類を選択します。ここでは【カスタム:Windows のみをインストールする】を選択します。

Windows 11 のインストール 17
インストール場所の選択

インストール先に作成した仮想ディスクを選択して【次へ】をクリックします。


Windows 11 のインストール 18
インストール開始

Windows 11 のインストールが開始されまので完了するまでそのまま待ちます。

Windows 11 のインストール 19
Windows 11 の初期設定

仮想マシンが自動的に再起動され、Windows 11 の初期設定ウィザードが起動されます。【日本】を選択し【はい】をクリックします。


Windows 11 のインストール 20
キーボードレイアウトの選択

キーボードレイアウトに【Microsoft IME】を選択して【はい】をクリックします。

Windows 11 のインストール 21
キーボードレイアウトの追加

キーボードレイアウトを追加する場合はここで設定します。必要に応じて後から追加できますのでここでは【スキップ】をクリックします。


Windows 11 のインストール 22
デバイスに名前を付ける

デバイスに使用する名前を入力し、「次へ」をクリックします。デバイス名は数字だけにすることはできません。15字以内で、スペースまたは次の特殊文字は使用できません。” / \ [ ] : | < > + = ; , ?

Windows 11 のインストール 23
MSアカウントの追加

Microsoft アカウントを追加します。Microsoft アカウントの取得方法は過去の記事をご参照ください。


Windows 11 のインストール 24
PIN の作成

「PINの作成」をクリックして PIN を作成します。

Windows 11 のインストール 25
プライバシー設定の選択

プライバシー設定を選択し【同意】をクリックします。


Windows 11 のインストール 26
OneDrive の設定

今回は試用のため「ファイルのバックアップは行わない」を選択して「次へ」をクリックします。

プロファイルの作成

プロファイルの作成が始まりますので完了するまでしばらく待ちます。


Windows 11

Windows 11 が使用できる状態になりました。

Windows Update

「設定」の「Windows Update」からWindows Update を実行します。

以上で VirtualBox で Windows 11 評価版が使用できる状態になりました。こちらの Windows 11 を使って Windows 10 から追加された機能や変更されたところなどを確認して記事にしていきたいと思います。


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